「小説を読むと共感力や創造力が養われる」「脳が活性化する」と言われますが、いまいちピンと来ない人もいるのではないでしょうか?
今回は、小説を読むメリットや効果をご紹介します!
小説を読むメリット
コスパ最強
小説ほどお財布に優しい娯楽はないと思います。毎月料金を払わなくても、高額なチケット代を払ってテーマパークに行かなくても、文庫本ならたった数百円で楽しむことが可能です。
しかも、手放さない限り何度でも繰り返し読むことができます。図書館に行けば無料で借りられるし、古本屋では2桁で売られていることもザラです。著作権が切れた作品なら、無料で読むことも可能です。これは実用書にはないメリットです。
オフラインだからこその良さ
海外や飛行機、病院など、Wi-Fiが自由に使えない環境にいるときに小説は活躍します。また、月末に低速で苦しんでいるときの救世主です。
私は、旅行に行くときに電子書籍を重宝します。紙のように場所を取ることがなく、軽くて持ち運びに適しているからです。専用のリーダーを買えば、スマホの充電の減りを気にする必要もありません。
このリーダーは、暗いところでも目に害を与えることなく使うことができる「フロントライト」が搭載されています。iPadやiPhoneと違い、本物の紙に書いてあるように表示されるので、違和感を覚えずに使えます。
知らない世界を知れる
「知らない世界を知れる」ということは、私が小説を読む最大の理由です。特に一人称の小説は、ドラマや映画と違ってその人物になりきることができる点で魅力的です。
例えば、太宰治『人間失格』では自暴自棄になって共産党の運動に参加し、挫折したのちに酒や薬物におぼれて堕ちていく男の様子が描かれています。また、江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』では殺人に魅せられてた男の心理が記録されています。
普通に生活しているだけでは、精神病院に収容されたり、殺人を犯す人の心理を知ることはできません。しかし小説ではそれが可能で、そうした非日常の世界を垣間見れる面白さがあります。
ちょうどいい暇つぶし
「モバイルバッテリーを忘れてしまった」「Wi-Fiがつながらなくなった」というトラブルや、スマホをいじるのがはばかられる場面で時間を持て余したとき、小説が活躍します。文庫を鞄に忍ばせておくと、手持ちぶさたな時間を過ごさずに済みます。
小説を読んで得られる効果
語彙力が倍増
小説だけでなく書籍全般に言えることですが、まとまった文章を読むと語彙力が格段にアップします。
私は漢字やことわざ、慣用句はもちろん、四つ仮名(ジ・ヂ・ズ・ヅ)の使い分けや敬語の使い方を覚えたり、間違った日本語(ら抜き言葉、さ入れ言葉、れ足す言葉など)に気づけるようになったりしました。
特に、敬語は話し言葉が出てくる小説でしか学べないと思います。語彙力を向上させるために、小説を読むことは効果的だと思います。
身体・精神への影響
小説を読むことは、認知症予防やストレス解消など、身体的にも精神的にも効果的なようです。
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最後に
今回は、小説を読むメリットや効果をご紹介しました。
iPS細胞の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授は、幼少期に星新一のSF小説に親しんでいたという話を聞いたことがあります。新聞には、各界で活躍する一流の人がおすすめの小説を紹介するページが設けられています。
このように著名人は、必ずと言っていいほど人生のターニングポイントとなった小説を持っているように感じます。ワンランク上の人生にするために、小説に触れてみてはいかがでしょうか。